AviSynthでアカギをエンコ

普段はAviUtilでエンコしていたモノを、試しにavisynthでやってみた。

スクリプトは適当に使い回せるように、共通部分だけ切り出して
名前だけ別ファイルで設定するようにしてみた。


どこか適当なディレクトリ
└─common
  commonAnime.avs アニメ用共通設定

作業ディレクトリ
└─akagi060111
  encode.avs avisynthスクリプト
  source.d2v source.m2pからDVD2AVIで作成したプロジェクト
  source.m2p 録画したもの(音声:MPEG2)
  source.mpa source.m2pからDVD2AVIで作成したMPA音声ファイル
  source.vcf source.m2pをVirtualDubModで開き、CMカットを行い作成したファイル


-=-=-=-=-=- commonAnime.avs -=-=-=-=-=-

# AviSynth 設定ファイル アニメ自動24fps用
# ※EncodeName にエンコするモノの名前を設定してからImportすること

# ディレクトリ・パス設定
# # プラグインのあるディレクトリ
PluginDir = "S:\tools\AviSynth208\plugins\"
# # ソース置き場
SourceDir = "R:\work\AviSynth\" + EncodeName + "\"
# # d2vファイルへのパス(SourceDir\source.d2v固定)
D2VPath = SourceDir + "source.d2v"
# # mpaファイルへのパス(SourceDir\source.mpa固定)
MPAPath = SourceDir + "source.mpa"
# # VCFファイルへのパス(SourceDir\source.cvf固定)
VCFPath = SourceDir + "source.vcf"

#--- ソース読み込み ---
LoadPlugin( PluginDir + "MPEG2DEC.dll" )
LoadPlugin( PluginDir + "mpasource.dll" )
MPEG2Source( D2VPath ) #DVD2AVI + MPEG2DEC
AudioDub( last, MPASource( MPAPath ) )


# CM編集
LoadPlugin( PluginDir + "AddRange.dll" )
AddRange( VCFPath )


# インターレース解除等
LoadPlugin( PluginDir + "De.dll" )
LoadPlugin( PluginDir + "LoadPluginEx.dll" )
LoadPlugin( PluginDir + "WarpSharp.dll" )
LoadPlugin( PluginDir + "Decomb.dll" )
LoadPlugin( PluginDir + "AntiComb.dll" )

# フィールドオーダー指定
AssumeFrameBased().ComplementParity() #トップ優先 ボトムはAssumeFrameBased()

#--- ドット妨害低減 ---
DeDot(10,40,100,5) #(luma2d,lumaT,chromaT1,chromaT2)

#--- 24fps化 ---
FrameCache(9).Auto24FPS(false,24,16,"blend",false) #WarpSharp.dll(間引き,閾値,範囲,mode)
Decimate(mode=2,cycle=5) #フレーム削除(Decomb)
AntiComb() #解除残し解除

# フィルタ
LoadPlugin( PluginDir + "Convolution3D.dll" )
LoadPlugin( PluginDir + "_2DCleanYUY2.dll" )
Convolution3d(1,12,22,8,8,2.8,0) #(0/1,2D-輝度,色差,T-輝度,色差,影響,debug)
_2DCleanYUY2(0,2,2,2,0,4,4) #(interlace,Y,範囲X,範囲Y,dmode,U,V)


# クリッピング・リサイズ
LoadPlugin( PluginDir + "lanczos3.vdf" )
crop(8,2,704,478) #(左,上,720-(左+右),480-(上+下))
Lanczos3Resize(640,480)


-=-=-=-=-=- encode.avs -=-=-=-=-=-
EncodeName = "akagi060111"

Import("S:\tools\AviSynth208\common\commonAnime.avs")


つまり、ソースはsource.xxxと決めうちして、
なおかつ 出力先ベース\EncodeName\ にあるものと決めちゃうことに。
実際にエンコード作業をするときは、

1) SourceDir に EncodeNameを名前とするディレクトリを作成( r:\Work\AviSynth\akagi060111 )
2) 出力先ディレクトリ(SourceDir\EncodeName\) に、録画したファイル(source.m2p)をコピー
3) そこでDVD2AVIプロジェクトを作成。 source.m2p->source.d2v,source *.mpa
4) 音声ファイルのファイル名にかかれたディレイ情報を確認してから、source.mpaにリネーム
5) VirtualDubModでsource.m2pを開き、CMカットを行い処理情報を保存。source.vcf
6) VirtualDubModでencode.avsを開き、CMカットが反映されているか確認。
7) 映像、ストリームの圧縮を設定。名前を付けて保存。
8) エンコード開始

といったステップ。


AviUtilの時は、インターレース解除2 / Wavelet3DNR / WaveletNR Type-G のフィルタで自動24fps出力でやってたんですが、
m2pファイルから直接CMカットして出力。優先度Lowerで、
30分アニメで約5時間。パッと見でのエンコード速度は2〜3fps程度。
まぁ寝てる間にちょうど終わるくらいでしたが、
上のスクリプトだと、 インターレース解除 / Convolution3D / _2DCleanYUY2 の自動24fpsで
優先度Lowerで約2時間半、パッと見で5〜6fps近く出てました。
DivXの出力設定はどちらも同じQB95%でしたが、さっと見たところほとんど違いは見られませんでした。
まぁアニメがアニメなんで、変化の激しい場面とかで比べてないのでわかりませんが、それでも2倍近く早いってのは驚き。
難点としては、VirtualDubModの編集がAviUtilのそれよりやりにくいってのと、DVD2AVIで映像と音声を切り分けなきゃいけないってことぐらいですかね。

とりあえず、今夜のローゼンでも試してみて、フィルタの組み合わせとかいろいろいじってみようかと。

投稿者 Zawa : 09:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

続・USBあったか手袋&スリッパ

USBあったか手袋ですが、左手指先のフード?をかぶせると
何かに当たって痛かったので、さくっと裏返して糸を切って覗いてみました。
usbhand_tape1.jpg
どうも端子の処理が甘いようで心線がはみ出てました。
こいつが指に刺さってたようです。というわけで
usbhand_tape2.jpg
その辺にあったビニールテープを上から貼り付けて終わり。
縫い直そうと思いましたが、ユニットがはずれるようなこともなさそうなので放置。

うむ、これで快適な引きこもり生活にまた一歩近づいたと。だめじゃん。

投稿者 Zawa : 17:58 | コメント (0) | トラックバック (0)

USBあったか手袋&スリッパ

アレな商品が多い、サンコーレアモノショップで買っちゃいました。
USBあったか手袋USBあったかスリッパ
詳しいことはリンク先を見てもらうとして、早速使ってみました。

01.jpg
上がスリッパ、下が手袋。手袋は味気ない白箱に入ってます。


02.jpg
手袋の箱の中身。両手セットなので1個ずつ入ってます。
やる気のない説明書と手袋1組、USBケーブル(スイッチ付き)×2。
強-切-弱 の切り替えができるケーブルです。


03.jpg
指先まで覆う場合はこんな感じ。指先部分にもヒーターがついてます。
さすがに指先を覆うとキー打ちにくいですよ。今この文章をその状態で打ってますが
人差し指タイピングになります(;´Д`)でも超ぬくいですよ。
マウス操作は一応できます。サイト眺めたり動画見るときにはいいかも。


04.jpg
指ぬきモード。親指は途中に開いてる穴から指を出すだけですが。
この場合、指先にあったヒーターは手の甲の位置に来ますが、
もともとその部分にはあらかじめヒーターがきてるので
ヒーターが二重に来ることになります。効率悪そう?

でも、タイピングやマウス操作には支障なし。
親指出せば5ボタンマウスのサイドボタン操作もOK。
甲が暖かくなるのでなんか微妙ですけどね。


05.jpg
続いてUSBあったかスリッパ。
折りたたんで箱の中に入ってました。
ちなみにこちらはヒーターユニットから直接USBケーブルがのびてるだけで、
途中のスイッチとかがありません。抜き差ししろってのかね。
ケーブル長は1.3メートルあるんで手元のハブまで引っ張りゃいいんですが。
いいやつけっぱなしで、とか思いますがね。


06.jpg
手前にあるチャックを開けるとヒーターユニットが取り出せます。
黒い奴がそれ。ヒーターをはずして洗濯できるようです。
まぁ必須でしょう。

ちなみに、このスリッパの内部構造はこんな感じ:


  ↑奥
┏━━━━┓
┃    ┃
┃    ┃
┃  ┃  ┃
┃__┃__┃
┃    ┃
┗━━━━┛

つま先同士は触れます。途中まで仕切りがついてる感じ。
なんとも中途半端です(;´Д`)

ちょいと大きめなんで、「超ぬくい!」って訳じゃないですが
ふかふかスリッパよりは暖かいようです。まぁいいか。


07.jpg
実際に使うとこんな感じ。
あごにデジカメ挟んで強引にとったんでちと変ですが。
見かけは大変よくないですが、暖かさはなかなかのものです。

今回接続したのは、安売りしてたセルフパワーのUSB2.0ハブです。
バスパワーの(=ACアダプタ繋がないタイプ)ハブだときつい気がします。

あと、手袋の毛糸がちくちくするのが気になります(´・ω・`)
ヒーター外せないから洗濯できないし…これは我慢かな?


両手手袋とスリッパでこの値段でした。
================================================================
品番/品名 税込単価 数量 小計
================================================================
USGLOV10 2,980円 1 2,980円
USBあったか手袋 両手セット
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USSLIP01 3,980円 1 3,980円
USBあったかスリッパ
================================================================
商品合計 6,960円
(内 税) (331円)
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送料(税込) 500円
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合計額 7,460円
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想定外のお年玉で買ったので、まぁ有効利用できたかな?と。
とりあえずしばらく使ってみることにしますですよー

投稿者 Zawa : 14:38 | コメント (0) | トラックバック (0)

今を生きる - 月見


―ぼくは主に彼に向かって話した。
「よくね、"今を行きよう"とか"今日を生きる"とか言うでしょ?」
「うん、言う。」
「でもよおく考えてみるとね、それってすごく難しいことだと思うんだよね。よおし、今から"今を生きる"ぞ、なんて考えて力入れたって、だめでしょ?具体的にどうしたら今を生きたことになるのか、実はよくわからないよね?」

―ぼくは十分な間をおいてから、言った。
「どうすればいいのか、わかんないよね。お父さんにもわからない――ただね、逆さまに考えてみて、こうしたら"今を生きる"ことにならない、っていうことだけはわかったんだな」
「え?どういうこと?」

「―あーあ、昨日あんなこと言わなきゃ良かったとか、あんなふうにならなければなあとか、後悔したり悩んだりする――と、その時間って言うのは、今を生きてることになるかな?」

―原田宗典著 "はらだしき村" の"今を生きるということ"より抜粋。



ああ…無念…無念だ…!

しかし…仕方ないのさ…これも…!
無念であることが そのまま「生の証」だ…!
思うようにいかねぇことばかりじゃねえか…生きるってことは…!
不本意の連続…時には全く理不尽な…ひどい仕打ちだってある…
けどよ…たぶん…それでいいんだな…
無念が「願い」を光らせる… 嫌いじゃなかった… 何か「願い」を持つこと
そして、同時に今ある現実と合意すること…
不本意と仲良くすること…そんな生き方が、好きだった…

―福本伸行著 "天 -天和通りの快男児-" 18巻より抜粋。


「はらだしき村」、「天」 どちらも、暇つぶしとして手に取った本だった。
前者はファミレスでの待ち時間を。後者は勉強する気になれない連休の一日を。
そこには、読み飛ばすにはあまりに重すぎるものがあった。

自分は"今を生きて"いるだろうか。
"今を生きて"いたことはあっただろうか。
斜め読みしながら考えてみる。もちろん、そんな簡単に答えなど出るはずもなく。
その哲学は、"平和な外食風景"に姿を変え、単なる思いつきに身を潜めた。

ファミレスを出た駐車場。見上げる夜空に、母がこう言った。
「そういえば、今日は満月だっけ。」
なるほど、空には綺麗な満月が浮かんでいた。
"もうそんな時期か"という感傷は、田舎の香水と共に
家族団欒へと再び身を潜める。

やる気が起こらない。気力がない。厭世観すら覚える。
そんな俺は、マンガという手頃な現実逃避に身を任す。

すでに数度も読んだタイトルだった。
翌日が休みなのを良いことに、一気に読了せしめた。
死ぬって何だろうな。思考が巡る。

そんなネガティブな頭を切り換えるべく、シャワーを浴びる。
体を洗いながら、今日一日を振り返る。
ああ、なんと無意味な一日であったか、と。
何度同じことを繰り返すのか、と。

本来の目的どころか、より陰鬱な気持ちで風呂から出る。
このまま不貞寝するのが得策か、などと考えながら頭を乾かす。

―そういえば、今日は満月だっけ―


いつもの自分だったら、気にもせず部屋に戻り
眠くなるまでネットで時間をつぶし布団へ入っただろう。

だが、部屋へは向かわずに冷蔵庫をあさった。
そこには、期待通り日本酒の一升瓶があった。

親に気取られぬよう、牛乳やらジュースやらを飲むコップに半分くらい注ぐ。
見つかっても咎められることはないだろう。気恥ずかしいのだろうか。


そして部屋に戻り、―いつもなら真っ先にPCを触るところを―ベッドに腰掛ける。
重いカーテンを開き、空を見やる。


なんと綺麗な月だろうか。


網戸越しでは物足りない。
部屋は暗いのだ。虫が入ってくるものか。入ってきても気にするものか。
網戸を開ける。月と部屋との間を妨げるものは何もない。


なんと綺麗な月だろうか。


無粋なアルミのコップに入った日本酒をあおる。
月を肴に酒を一口。


なんと綺麗な月だろうか。


往来が多くやかましいだけの国道も
丑三つ時となればなりを潜め、
信号が刻む脈拍と
時折トラックが遮る街灯だけが
静かに主張していた。


なんと静かな景色だろうか。


コップの日本酒を飲み干し、もう少しついできておけば良かったと後悔する。
こんなに日本酒の合う夜はそうそう無いだろう、と。

ベッドに腰掛け、窓枠に腕を投げ出し、そこに体を預け、月を見る。

―ああ、なるほど。兎が餅つきをしている。
―俺が感じているこの光はいったいいつ生まれた光なんだろうか。
―あの国道を行くトラックはどこから来てどこへ行くんだろうか。

酒の勢いも手伝って、頭を思考が巡る。思考を時に預ける。


そして、気づいた。

―ああ、これが"今を生きる"ってことか。

明日は十六夜(いざよい)。
キザだ、とかロマンチストだ、とか十六夜わずに
月を見ながら時に身を任せてみませんか?

投稿者 Zawa : 02:01 | コメント (3) | トラックバック (0)

コミケ期間中にひしひしと感じたことを。

コミケ参加者は愛にあふれている。
参加した方はご存じだろうが、コミックマーケットでは
「店」「客」「運営」のように分かれてはいない。

サークルとして出展する「サークル参加者」
企業として出展する「企業参加者」
利益そっちのけで運転していく「スタッフ」
そして、「一般参加者」

企業参加者はコミケの本質からは少々正鵠を失しているので
ここではあまり深く考えないことに。


「サークル参加者」
\7,500で長机半分、イス2脚。
基本的に黒字にはならない同人誌を作成し頒布する。
その原稿を描くという作業の時点ですでに愛が感じられるが
「作品への思いをペンに込め本を作り、同志に読んでもらいたい」
この姿勢が、もはや愛の結晶ではないか。

「一般参加者」
カタログ購入は任意だが強く推奨。\2,200。
素人が描いた本を買うために数時間列に並ぶことも厭わない。
まさに愛のなせる業ではないか。

「スタッフ」
夏は高温多湿、冬は厳寒な環境で、聞き分けのない参加者に声を張り上げる。
10〜20万という大量の参加者をトラブル無く扱う。
高給な仕事ではないと聞くから、これもコミケに対する愛のなせる業なのだろう。


さて、サークル参加者であり一般参加者である「俺」はどうなのだろうか。

評論・情報(106)で参加しているが、そこに愛はない。
サークルチケットが手にはいるから、という小学生でも理解できるほどの現金さだ。
小数部ながら、非常に凝った装丁でなおかつ内容の詰まった本を
ひっそりと頒布しているサークルを目にすると良心の呵責に似た胸の苦しさに苛まれる。

二日目の待機列だったか。
ふと、その苦しさが「呵責」でなく「嫉妬」であることに気づく。
そう、俺には「愛」がないのだ。「愛せない」のかもしれないし、
「愛を表現できない」のかもしれない。
そのことに嫉妬しているのではないかと。


ある作品を愛する。
絵心のある人なら、その愛を絵に描くかもしれない。
筆の立つ人なら、その愛を小説にしたためるかもしれない。
音楽として、グッズとしてその思いを昇華する人もあるだろう。


愛を形にできることに、どうも俺は嫉妬しているようだ。

たしかに、プログラマやネットワークエンジニアといった、
俺の目指している方向はそういった愛の具現化とはほど遠い。
i386を愛するあまりLinuxを作ってしまった、なんていうのは
フィンランドの凄腕プログラマならまだしも、向上心の足りない
田舎の高専生にはどだい無理な話である。


プログラムかけるなら同人ゲームを作ればいいじゃない、と言う人もいるかもしれない。
そりゃ、「同人ゲームのプログラムを作る」という作業で昇華できるならば結構だろう。
ただ、残念ながら「描けない、書けない、弾けない」プログラマは
昇華する術を持たないのが悲しい現実である。


「あのゲームが好きだ!だから作中に出てくるミニゲームを作る!!」
と言って、そのミニゲームを作ったとしよう。
だが、彼は気がつくのだ。
"あのゲームが好き"というのはどこか一箇所を切り出して満足されるものではないと。
絵、シナリオ、キャラクター、BGM。
キャラクターだけがお気に入りならば、それは
「あのゲームが好き」ではなく「あのキャラクター(達)が好き」なのだ。

絵が描けないなら絵を描いて絵を描けるようになればいいじゃない
文が書けないなら文を書いて文を書けるようになればいいじゃない

ご高説ごもっとも。返す言葉もございません。
ですが、その原動力が「愛」なのが問題なんです。
だから「俺は愛することができるのだろうか」と悩むんです。


愛っていったい何なんでしょうね。

俺には何ができるんだろう。何をしたら良いんだろう。
俺っていったい何なんだろう。


次の眠れない夜のテーマになりそうです。


長文読んでくれた人乙。
何かコメントもらえると喜びます。
こういった問題(?)では多角的な意見が欲しいので。

投稿者 Zawa : 01:08 | コメント (1) | トラックバック (0)